生前整理を自分で進めよう!3つのステップで無理なく少しずつ

自分に万が一の事態が起こったときに心配なのが、残された家族が困ることではないでしょうか。

「どこに通帳や印鑑があるんだろう?」

「誰が相続すればいいんだろう」

「遺品が多くて片付けに時間がかかる…」

このような自体を防ぐためにできることとして、生前整理をおすすめします。

今回は、生前整理を自分で進める3つのステップを詳しく解説していきます。



自分で生前整理をやってみよう!3つの進め方

近年では遺品整理が問題になっていて、膨大な遺品をどのように片付ければいいのか困る遺族が多いのです。

そこでお元気なうちに、あなたの意思を反映させながら自分で生前整理を行うことで、遺族がスムーズに遺品整理を行えるようにすることができます。

生前整理を自分で進めるには3つのステップがあるので、ここからポイントと注意点を交えながら解説していきますね。



「もの」の整理

ここで言う「もの」とは、家具や家電製品、日用品、衣類、おもいでの品などのことです。

自分で生前整理を進める上で注意すべきは、一気にものを片付けようとしないことが挙げられます。

一気に済ませようとすると心も体も疲れてしまうので、「今日は引き出しの一段目」「明日は洗面台の下」というように、計画を立てて少しずつ無理なく進めていきましょう。

ものを整理をするときは、「必要なもの」「不要なもの」の他に、後で判断する「保留」という選択肢を設けます。

処分するか置いておくか悩んだら、ひとまず保留に仕分けしますが、このとき保留が多くなりすぎないように注意しましょう。

仕分けしたもののなかで、あなたの死後にどのように扱ったらいいのか以下のように再度仕分けします。

  • あなたの死後に処分してほしいもの
  • あなたの死後も大切に保管しておいてほしいもの
  • あなたの死後に誰かに相続してほしいもの

衣装ケースなどに仕分けをして、見えやすい場所にメモを貼り付けておくと遺族が遺品整理をしやすくなります。



財産の整理

財産とは貴金属や宝石、現金などの他に、印鑑や通帳、株式や債券など金融資産に関する書類、不動産関係の書類、保険関係の書類なども含みます。

自分で生前整理を行う時は、これら財産を「プラスの財産」と「マイナスの財産」の2つに仕分けして財産目録を作成しましょう。

プラスの財産マイナスの財産
●土地●借金
●建物●未納の税金
●預貯金●債務
●現金
●有価証券
●自動車
●美術品や骨董(こっとう)品など

重要な書類と一緒に所在と金額を明記しておくと、遺族が財産を探して整理する手間を省くことができます。

また、利用していない口座やクレジットカードなどがあれば、早めに解約手続きをしておきましょう。



デジタル遺品の整理

パソコンやタブレット・スマートフォンの中にデータとして保管されている写真や動画の他に、ネット証券やFXなどのアカウント、有償サービスのアカウントなどがあります。

これらデジタル上の遺品を自分で生前整理するときは、後述するエンディングノートにアカウント・パスワードと共に処理方法を記載しておきましょう。



生前整理の最後にエンディングノートを書いておこう

エンディングノートでは、あなたの自身の本籍地や保険証・免許証・マイナンバーカードの保管場所や、資産のこと、医療や介護の希望、葬儀や納骨の希望などを自由に記載します。

しかしエンディングノートは遺言書のように法的効力を持たないので、「誰にどの財産を相続させるのか」については別に遺言書を作成するようにしましょう。

エンディングノートには法的効力はありませんが、あなた自身のことを家族が知る大切な一冊になります。

ノートも書式も自由に決めることができるので、自分で生前整理を進めながら平行して書いていくようにしましょう。



まとめ

自分で生前整理を進めるときは、①「もの」の整理、②財産の整理、③デジタル遺品の整理の3ステップで進めていきます。

また、自分で生前整理を進めながら同時にエンディングノートも作成しておくことで、一冊のノートにあなたに関する情報や、貴重品の保管場所などをまとめることができます。

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