高齢者の方の部屋は散らかっていることも多く、使用期限や賞味期限が切れた日用品・食料品が眠っていたり、壊れているのに大切に保管されている家電製品が眠っていることも珍しくありません。
どうして高齢者の片は部屋を片付けられないことが多いのでしょうか?
今回は、高齢者の方の部屋の片付けが必要な理由と原因、無理なく円満に片付けをすすめる方法について解説していきます。
高齢者の部屋の片付けはなぜ必要なの?
「久しぶりに実家に帰ったら、驚くほど散らかっていて驚いた」という方が多いのではないでしょうか?
高齢者の方は、さまざまな理由から部屋の片付けができない理由を抱えています。
- もったいないと感じてしまう
- 体力と気力の衰え
- 片付けを任せていたパートナーが先に亡くなったから
- 認知機能の低下
特に65歳以上の高齢者の方は、認知機能が少しずつ低下していきます。
この認知機能は記憶や判断力を始めとする機能で、部屋の片付けでは何を捨てて良いのか判断することが難しくなってきます。
また戦後間もない頃に産まれた高齢者の方の場合、幼少期に欲しいものが買えなかったことも少なくありません。そのため、「もったいない精神」が深く根付いています。
気力や体力もこれまでのようにはいかず、片付けていたパートナーが先に亡くなっていると、そもそもどうやって家事をすればいいのかわからないという高齢者の方も多い。
その結果、部屋が散らかってしまい手が付けられなくなってしまうことにつながります。
高齢者の部屋の片付けは無理に進めないことが大事!
高齢者の方は長年暮らしてきたわが家の環境を変えたくないと感じている方も多いので、無理に部屋の片付けを強行するのは絶対NGです!
ここからは、どうやって高齢者の片の部屋の片付けを進めていけばいいのか、ポイントをおさえながら解説していきます。
「片付けてあげる」は厳禁
高齢者の片は前述したように、さまざまな原因を抱えているからこそ部屋の片付けが難しい状況に陥っています。
そこに「片付けてあげるよ」というように、無理に片付けを進めようとするとかえって逆効果になってしまうことも…。
高齢者の方からすると、現状の住まいに何の不満もないことが多いので、まずは「手伝えることない?」というように声をかけてみましょう。
例えば、切れかけている電球を交換する、高いところの汚れを拭き取るというように、高齢者の方にとっては難しい掃除を引き受けてみるところから部屋の片付けをすすめていきます。
災害・貢献・相談をキーワードに部屋の片付けを少しずつ進めていく
「これ使ってないでしょ?もう捨てようよ」というように、すぐに「処分する」ということを提案するのは絶対NGです!
高齢者の方は前述したように「もったいない精神」が根強いので、災害時の備えや、万が一に備えてあなたができることを提案して、合理的に片付けを進めることをおすすめします。
例えば、「最近地震が多いし、食料品を使いながら、なくなりそうになったら買い足して備えてみたらどう?重たいものは来るときに買ってくるよ!」というように、万が一を具体的に想定して提案してみましょう。
また、高齢者の方は廊下にものを置いてしまい、そのまま廊下の床の上が定位置になってしまっていることが多いです。
この場合は、「つまずいてこけたらあぶないから、よけておくね」というように、ご高齢者の方を気づかいながら、少しずつ片付けを進めていきましょう。
必要に応じて「片付けのプロ」に相談しましょう
片付けのプロと呼ばれる方には、以下の職業の方が居ます。
- 整理収納アドバイザー
- 遺品整理士
- 生前整理アドバイザー
- 不用品回収業者
- 高齢者サービス など
これらの人たちは、高齢者の方の部屋の片付けに関する専門知識を持っていることが多いので、どのように片付けを進めたら良いのか相談することができます。
また大きな家具や家電製品を回収してくれる不用品回収業者などでは、一軒家まるごとの片付けに対応してくれる場合があるので相談してみましょう。
まとめ
高齢者の方は、部屋の片付けができないさまざまな原因を抱えています。
そのため、無理に子どもであるあなたが片付けを強行しようとしてしまうと、親子関係を悪くしてしまうかもしれません…。
高齢者の方の部屋を片付ける際は、高齢者の方を気づかいながら、あなたにできることがあるのか聞いてみるところから始めてみましょう。
株式会社 昇永では、シニアサポートサービスとしてご高齢者の方の部屋の片付けを実施しておりますので気軽にご相談ください。
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